今どきの専業主婦

今どきの専業主婦は、生活のために、こうした女性への防衛策を様々に張りめぐらさなければならないので大変だ。特定の男性の奪い合いに女性が血道をあげる一方で、収入の少ない男性の結婚難はひどくなるばかりだった。「この間もテレビの『男の結婚難問題特集」で、女はドライだ、冷酷だ、とか男の評論家が怒っていたけど、男の稼ぎに女の生活がかかっているんだから仕方ないわ。昔のように、女も外で働く時代だ、なんてノーテンキなことをいっていられないんだから」と愛子は思う。悦子の夫自慢に腹を立てて、愛子は「気の毒な立子に電話して、気晴らしをしよう」と受話器を取り上げた。時計は夜の十時を回っている。誠は今日も残業だろう。妻の分も稼ぐとなると、労働時間の短縮どころではない。それに、ほとんどの家には専業主婦がいて、男性は帰宅してもすることは何もないと思っているのだ。電話口に出た立子は、これから深夜パートに出かけるところだった。女性の賃金は安いから、生活費を稼ごうとすれば、多少の深夜業手当が割増される深夜の仕事になる。昼間は事務職のパートをこなし、夜は翌朝売り出す弁当をつくる工場の従業員。それだけ働いても生活費がやっとだ。「いい会社に入って基幹社員グループに入らないと、奥さんもきてくれない時代だから、二人の子どもの教育費だけはなんとかしなきゃね」と立子はため息をつく。立子は昔から成絞がよく、大学を出ると大手企業の「総合職」になった。恋愛と結婚は違うところが多いですので、出会った素敵なパートナーをよく見極めましょう。

参考:出会える アプリ
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